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------------広島eマガジン VOL.1393 6.28------------------
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戦艦大和が残したもの

 本日、広島護国神社にて大和ミュージアムの戸高一成館長
さんの講演「戦艦大和が残したもの」がありました。戸高館長
さんは、戦没者追悼平和祈念館設立準備室(現「昭和館」)な
どの経験から、こういった施設は年間10万人来ればいい方だ
としているそうですが、4月23日オープン以来31万7000人、月
間15万人が来場し、驚いているようです。

 一番のポイントは、大和は日本人の気持ちの中にすっかり
染み込んでいるのではないかという見方。もともと大和は大
和地方、近畿の地方名のこと。でも、今や大和とは戦艦大和
のことを大抵の人が思うのではないか・・・。

 戦艦大和が誕生したのは、明治開国からわずか70年。下記
の呉港のホームページによると「明治22年(1889年)呉鎮守府
開庁、軍港の形態が確立する」とありますが、この辺から大和
に続くようです。
http://www.city.kure.hiroshima.jp/~kureport/history.html

 どうして呉工廠になったのかについては、横浜や横須賀では
ペリー艦隊のようなものに攻撃されたらひとたまりもない。そこ
で、四国と江田島の二重に囲まれた呉に注目したそうです。

 次にどうして、他の中国とかその当時日本よりも力を持って
いた国が戦艦が作ることが出来ずに、日本だけがヨーロッパ
やアメリカに追随して戦艦を作り、しかも世界一の戦艦を作る
ことができたのか?

 日本はもともと自分で何かを作ろうという職人の文化があり、
職人気質というものが評価されていた。物を作る文化と、職人
気質でもって、あっという間に戦艦を作ってしまう技術を持つこ
とができたようです。

 戦艦大和の公式排気量は6万9100トン。大和を建造する造
船船渠が作られたのは明治末期の話だそうです。当時1万ト
ンの船を作るぐらいのドッグで十分なのに、将来に対しての
展開の大きさを考えてのことで、このときに6万トン、7万トン
級のドッグの環境を作っていなかったら、大和が出来ていな
かったのもしれません。

 46センチ3連装砲塔3基の主砲、27ノットの最大速力を誇る
大和の凄いのは、イギリスやフランス、アメリカも設計するこ
とは十分に出来たが、でも現実には作るだけの技術を日本
が有したこと。

 しかしながら、戦艦の時代から飛行機の時代になり、その
時代の変化を見越していなかったことで、二千数百人名の
乗組員と共に海底深く沈没しまう悲劇を迎えることになりま
した。

 死ぬかもしれない出港に向け、キチンとした命令が取れて
おり、最後までその統制が取れたことにアメリカが評価し、
戦後の日米がお互い尊重する関係になったようです。

 世界一の軍艦を作ることが出来た日本の技術。それが戦
争に使われたのは、歴史の背景であり、技術をどういう形で
使うのか、戦争のためなのか、平和のためなのか、表裏一
体であるということも、言われていました。

 アジアのどこでも出来なかったものを作ることができたとい
う、誇るべきところは誇ってもいいでしょうし、反省するところ
はまた反省する。何でも良いことばかりではない、何でも悪い
ことばかりでもないと、館長さんが言われていたのも、印象的
でした。

(追伸)

 NHK「その時、歴史は動いた」で「戦艦大和」は既に放送さ
れていますが、リクエストが増えてきて再度新たなシーンを撮
るために、松平 定知 アナウンサーが全長26.3メートルもある
10分の1戦艦「大和」の前で録画されているそうです。

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