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-----------広島eマガジン VOL.956  4.17------------------
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*コミュニケーションスキルについて・続編

 (あれからも、いろいろと貴重なご意見のメールが届いており
    ますので、本日も続編をご紹介させていただきます)

 話し方教室を止めて「聴き方教室」を開く

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 昨日、今日のコミュニケ−ションスキルについてのご発言、また
それに対しての読者の方のご意見、興味深く拝見しました。船崎
様のご指摘どおり、スキルうんぬんよりも「まず、話をじっくり聞い
てもらう」という経験が豊かにあるかどうかが、その人のコミュニ
ケーション、また人間関係に大きな影響を与えると私は考えます。

 なぜならば、人は「話をじっくり聞いてもらう」ということによって
「受け入れてもらえている」「ここにいていいのだ」という安心感や
自己肯定感をまず持つことができるからです。コミュニケーション
においては、互いに対等な立場でいかに交流しあえるか? とい
うことが大切な要素です。交流しあう中身は感情であったり、経
験という事実であったり、思考であったりします。

 それらは互いに違いがあって当然なのですが、それらを自由に
安心して表現できるという関係性がそこにあるか否か? それが
双方のコミュニケーションが豊かで実りあるものにするかどうかの
分かれ目となるでしょう。

 言いたいことが言えたらいいのになぜ言えないんだろうと思っ
ている人は、言えない関係性のなかにいつもいるのでしょう。そ
の人は一方的に相手からその関係性を強要されているかのよう
に感じているのかも知れません。

 「いきなり盛り沢山の情報を伝えても先方の許容量を超えた情
報提供は、混乱させるだけで意味はない」という状況はまさしくそ
ういう一方的なものですね。「でも、途中で自分の話を膨らませた
いのをじっと我慢して、先方のニーズを常に意識すること。自分が
話をしたい方向と、相手が聞きたいと思っている方向のズレが発
生していないかどうかをチェックすること」には、相手に対する尊
重という姿勢がそこに存在します。

 様々なコミュニケーションスキルを身につけることは大切ですが、
そのベースとして、「自分ががここにいるということについて当然
それはOKだ」という感覚は私たち一人一人に必要でしょう。平た
く言えば「自信・・・自己信頼」です。生きていっていいという自信、
ここにいる自分を自分が受け入れ、人が受け入れてくれていると
いう自信。

 この自信は、コミュニケーションスキルを身に付けてよりよい人
間関係を構築する中でもある程度アップさせることができます。
が、初めにコミュニケーションスキルありき、ではないような気が
私にはしています。

 そういう意味でも、「話をじっくり聞いてもらう」はとても大切だと
私は感じました。「話を聞く」ということの本質はこのように人が人
として存在することの根源的な意味にも通じることなのです。

 おまけとして・・・一方的に言いたいことを上からどんどん相手に
押しつける相手にどうしたらいいのだ? という質問をよく受ける
のですが・・・。

 そういう上下関係に持ち込んで、支配的になろうとする人は実
は自分に自信がないのです。ですから上下或いは支配・被支配
関係にある両者は実はコインの裏表のような存在。どっちも似た
もの同士ともいえるのです。SI-Vのインタビューのなかで、上記の
ことに自ら気づいていかれ、「なんだ、そうだったのか」と目からう
ろこを落とされる(!)方も多々いらっしゃいます。

 ここでは「教えてもらった」のではなく、「自ら気づいた」というとこ
ろがポイントでしょう。これは「自信」につながりますから。SI-Vは
コミュニケーションスキルをも取り扱いますが、そのベースとなる
自信を自己の内面への探求を通してじわじわと取り戻す(なぜな
らこれは人は本来誰でも持っているものであるから)ものといえま
す。

 最後はSI-Vのコマーシャルをしてしまいました。(笑)

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 コミュニケーション能力に関しては、医療の世界でもその必要性
を再認識されてきているところです。医療系のMLでこんなのが流
れてきました。

 「いや、最初に医療コミュニケーションとは関係ないと書きました
が実は対患者ということでも、きちんと「戦略」をもつことが必要か
も知れませんね。

 例えば癌の告知の場面など、私なんか、どんな反応を示すのか
わからないのだから、その反応の応じて誠心誠意応えてあげれば
それでいいじゃないか、と思っている部類なのですが、でも、ある
程度は予測を立て、どんな言葉を使うか、事前にある程度考えて
おかないと今度の人質家族のような場当たり的な対応では、どん
な言葉尻を捕らえて「この先生は私の気持ちを汲み取ってくれない」
と思われるかわからない。ナイーブな感性は大切にしたいと思いま
すが、ナイーブばかりではプロとしてやっていけないことも確かなよ
うに思いました」

 こちら(東京)に来て外来を担当し始めて感じることは限られて時
間の中で「傾聴」しつつも、相手から聞き出したい情報だけを引き
出してこちらの方針を伝えて同意を取る、という作業の難しさです。

 じっくり時間をかければ、いくらでもお話は聞けますし、こちらも丁
寧に説明することはできるんですけれど、殺伐とした外来で1人に
何10分も時間をかけていたのでは仕事になりませんし・・・・・

 でも、色々不定愁訴を訴えられる患者様の中には、ただ話を聞
いてもらえるだけで満足、という方もいらっしゃるのでやはり「聞く」
ということが基本なのでしょうね。

 コミュニケーションが下手な方は、大抵この「聞く」ことができない
ように感じます。この場合の「聞く」とは、相手の言葉から本当に伝
えたい本意を汲み取ってそれをまとめてフィードバックする、という
ことです。

 つまり「聞く」と同時に相手の気持ちを「感じる」ことができなけれ
ば、本当の意味でのコミュニケーションは取れないと思います。
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 上記に、SI-V(Simplication Inter・View)の方のコメントを掲載し
ました。SI-Vについては、「VOL.934 3.26」に掲載しております。私
自身本当にカルチャー・ショックでした。詳細は、下記にあります。
http://www.si-v.com/

 身近で克服しなければならないものがありました。話し合いをし
なければという強迫観念みたいなものがありました。でも、その前
に本当に相手の話をこれまでちゃんと聞いたことがあるだろうか。

 これまで、コンサルタント的に仕事として人の話を聞いて、その人
をある意味では成功への流れを作ってきたこともありますが、もっ
とも身近な人間に、そういったやり方で自分は接してきただろうか
ということをこのSI-Vのセッションを通じて、気づかせていただきま
した。

 最初に、話し方教室を止めて「聴き方教室」を開く、という提案を
掲載していますが、本当にその通りだと思います。いかに上手に
話をするかよりも、いかに上手に人の話を聞いて、その内容をち
ゃんと掴み取れるかが基本であって、その能力を高めることで、
かなりコミュニケーションスキルは上達するのではないかと思って
おります。

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